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1993 年度 実績報告書

口腔内常在細菌叢の定着に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05671527
研究機関鶴見大学

研究代表者

前田 伸子  鶴見大学, 歯学部, 助教授 (10148067)

研究分担者 大島 朋子  鶴見大学, 歯学部, 助手 (50233101)
高尾 亜由子  鶴見大学, 歯学部, 助手 (10163156)
キーワードう蝕感受性 / ノートバイオートマウス / 口腔内常在細菌叢 / 系統差
研究概要

う蝕感受性に系統差のある2種類の無菌近交系マウスに通常飼育マウス口腔内で優勢な細菌(Enterococcus faecalisあるいはStaphylococcus aureus)をそれぞれ単一に接種したノートバイオートマウスを作成し、通常飼料と30%蔗糖含有飼料(Diet2000)飼育の2群に分け、5週間飼育した。その結果、腸内における各細菌数は系統間で差は見られなかったが、口腔内に定着した細菌数はう蝕感受性の系統であるBalb/cAの方がう蝕抵抗性C3H/HeNよりも有意に多かった。このことからC3H/HeNマウスの口腔内には細菌の定着を抑制する何らかの因子が存在し、口腔内常在細菌叢の形成過程に系統差がある可能性が示唆された。また、う蝕発症の引き金となる蔗糖の多量摂取はS.xylosusにはほとんど影響を与えないが、このモデルにおいてう蝕原性のあるE.faecalisの著しい増加を引き起こすことが分かった(第27回日本無菌生物ノートバイオロジー学会で口頭発表、1994 1/24‐25)。現在、この2種類の無菌近交系マウスにE.faecalisとS.xylosusを同時に接種したノートバイオートマウスを作成し、それぞれの細菌の定着過程における拮抗あるいは共同などの相互関係を検索している。また、口腔内の細菌定着の系統差が何に由来するのか、局所的(唾液成分の定性的、定量的検索)および全身的な(免疫反応あるいは組織適合抗原などの影響)検討を加える予定である。

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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