6匹のラットの片側黒質緻密部にstereotaxicに6-OHDAを注入した。2週間後左右の咬筋に一定量のHRPを注入した後直ちにメタンフェタミン(MA)を投与し回転運動こ誘発し回転数を測定した。16時間生存させた後、脳幹の凍結連続切片を作製し顕微画像解析装置により左右の咬筋運動細胞群のHRP逆行性輸送量を測定した。咬筋運動細胞のHRP逆行性輸送量は16時間の発射活動量を反映し、他方最高回転数は左右四肢筋活動のアンバランスの程度を反映している。最高回転数0/分の2匹の動物では左右の咬筋活動に顕著なアンバランスが見られるのに反し最高回転数10以上/分の4匹の動物では左右の咬筋活動に比較的バランスがとれていた。別の6匹の片側パーキンソン病モデルラットを脳定位固定装置に付けC2頸髄切断後、MAを投与しリズム性顎運動を誘発した。咀嚼筋筋電図とLID応用の顎運動記録装置により顎運動を詳細に解析した結果は左右の咬筋と顎二腹筋は同時にバースト発射し下顎は一瞬下降(開口)した。
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