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1993 年度 実績報告書

ヒトセメント質および象牙質中のTIMP-1について

研究課題

研究課題/領域番号 05671561
研究機関愛知学院大学

研究代表者

早川 太郎  愛知学院大学, 歯学部, 教授 (80064822)

研究分担者 山下 京子  愛知学院大学, 歯学部, 助手 (40231659)
キーワードヒトの歯 / セメント質 / 象牙質 / 金属プロテアーゼ組織インヒビター / TIMP-1
研究概要

ヒトの歯のEDTA抽出液中に主たるマトリックス金属酵素でわる間質コラゲナーゼ、72-kDaゼラチナーゼ/IV型コラゲナーゼおよびストロムライシン-1に対する阻害活性が存在すること、そして、それら阻害活性は抗TIMP-1モノクロナル抗体の共存で完全に抑制されることを明らかにした。さらに、この阻害活性がTIMPであることを確認する目的で、ヒトの歯のEDTA抽出液を抗TIMP-1モノクロナル抗体アフィニティーカラムで部分精製し、SDS電気泳動とイムノブロッティングを行った。EDTA抽出液は分子量28kDaの免疫反応陽性単一バンドを示し、ヒトリコンビナントTIMP-1と同一の泳動度を示した。ついで、ヒトセメント質および象牙質中におけるTIMP-1の分布をTIMP-1のワンステップサンドイッチ酵素免疫測定法とabrasive micro-sampling法を併用して明らかにした。その結果はセメント質中にTIMP-1が検出できる症例では、その濃度は表層で最も高く、セメント-象牙境に向って減少する傾向を示した。しかし、他の症例ではセメント質中にはTIMP-1はほとんど検出できなかった。これに対し、象牙質中でのTIMP-1濃度そのものには固体差があるものの、その分布は全症例で一貫しており、セメント-象牙境から象牙前質にかけて終始増加する傾向を示した。このようにして測定した象牙質中でのTIMP-1の平均濃度(54.1±18.5pg/mg±SE)はセメント質中のそれ(9.6±6.0pg/mg±SE)に比べ有意(p<0.05)に高いことが明らかとなった。現在、さらに、ヒトの歯におけるTIMP-1の局在を明らかにする目的で、抗TIMP-1モノクロナル抗体を用いた免疫組織化学的検索を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Ishiguro et al.: "Identification of tissue inhibitor of metalloproteinases-1(TIMP-1)in human teeth and its distribution in cementum and dentine" Archs Oral Biology. (印刷中).

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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