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1993 年度 実績報告書

間接パノラマX線撮影と直接パノラマX線撮影による顎骨病変の検出に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05671576
研究機関九州歯科大学

研究代表者

大庭 健  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (10047798)

研究分担者 小川 泰夫  九州歯科大学, 歯学部, 講師 (60047777)
キーワードパノラマX線撮影 / 間接パノラマX線撮影 / 牙歯〓蝕のX線検査
研究概要

乾燥頭蓋骨の上下顎中切歯、第1小臼歯、および第1大臼歯に人為的に歯質の欠損を設定し、直接パノラマX線撮影と間接パノラマX線撮影による歯質の欠損の検出能を比較した。歯質の欠損の大きは直径1mmで深さ1mmと直径2mmで深さ2mmの2種類である。歯質の欠損部は、前歯においては近心隣接面に唇舌方向に設定した。臼歯においては歯冠の遠心部咬合面に垂直方向に設定した。今年度の研究において得られた結果は以下の通りである。
1.上下顎中切歯における直径1mmの欠損は直接パノラマX線撮影においては肉眼により検出されたが、間接パノラマX線撮影においては拡大鏡の使用により検出された。しかしながら、直径2mmの欠損は間接パノラマX線撮影においても検出された。
2.上下顎第1小臼歯における直径1mmと2mmの欠損は間接パノラマX線撮影のみならず、直接パノラマX線撮影によっても検出されなかった。欠損が検出されなかった主な原因として、欠損部が隣接歯の隣接面に重複することが考えられた。
3.上下顎第1大臼歯における直径1mmと2mmの欠損も直接パノラマX線撮影と間接パノラマX線撮影においては検出されなかった。欠損が検出されなかった主な原因は小臼歯におけると同様に、欠損部が隣接歯の隣接歯面に重複することが考えられた。
以上の様に歯質の欠損の検出に関しては、直接パノラマX線撮影と間接パノラマX線撮影との間には大差は無い様に思われた。今後は歯質の欠損の大きさを直径3mmに拡大し、両撮影法による検出能を比較する予定である。

URL: 

公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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