研究課題/領域番号 |
05671579
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
金子 賢司 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (20050007)
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研究分担者 |
藤井 彰 日本大学, 松戸歯学部, 助教授 (70102564)
山本 浩嗣 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (00102591)
小俣 裕昭 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (10241100)
渋谷 諄 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (20206147)
秋元 芳明 日本大学, 松戸歯学部, 専任講師 (10147720)
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キーワード | メロフロキサシン / 1回経口投与 / 連続経口投与 / 歯根肉芽腫濃度 / 血清濃度 / MIC |
研究概要 |
歯根肉芽腫を摘出した患者10人を対象し、術前に、Lomefloxacin 100mgを1回投与し、1-4時間に歯根肉芽腫を採取した。また、14人には、Lomefloxacinを600mg/1日(200mgを1日3回)の容量にて1日投与し、最終投与後、2、2.5あるいは3時間に歯根肉芽腫を採取した。歯根肉芽腫の採取時間にあわせて、血液を肘正中皮静脈より採血して、血清を得て試料とした。血清、歯根肉芽腫中のLomefloxacin濃度は、paper disk法にて測定した。1回投与では、血清濃度;0-1.46mug/ml、歯根肉芽腫濃度;0-6.12mug/mlであった。連続投与では、血清濃度;1.51-3.91mug/ml、歯根肉芽腫濃度;1.30-6.43mug/gであった。連続投与後の血清、歯根肉芽腫中Lomefloxacin濃度は、1回投与と比較して、高い濃度が認められ症例間のバラツキが小さい傾向がみられた。 ロメフロキサシンの口腔感染症より分離したalpha-hemolyitc streptococci、Staphylococcus aureus、Neisseria spp.に対するMIC_<80>は、それぞれ2、0.5、0.12mug/mlであった。1回投与後の歯根肉芽腫中ロメフロキサシン濃度は、10症例中4例が3種類の細菌のMIC_<80>以上であった。また、連続投与では、14症例中12例がMIC_<80>以上であった。口腔外科臨床で用いられているロメフロキサシンの優れた臨床成績(68-77%)を裏ずける結果であった。
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