研究課題/領域番号 |
05671587
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
米田 栄吉 東北大学, 歯学部, 助教授 (80108547)
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研究分担者 |
秋場 裕子 東北大学, 歯学部附属病院, 医員
佐伯 訓子 東北大学, 歯学部附属病院, 医員
佐々木 俊明 国立療養所西多賀病院, 歯科医長
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キーワード | 歯肉縁下歯石 / 歯周ポケット / pH / ALP活性 / ポリアミン |
研究概要 |
歯肉縁下歯石の形成機序を解明するために、以下の項目について予備的な実験を行った。 1.歯周ポケットのpH測定 当初計画したBeetrode^Rにより、患者の歯周ポケットでpHの測定を行った。正確な測定は可能であったが、電極先端が極端に細いため、しばしば破折を起こすことと、患者の口腔で測定するには電極の形態が不向きであった。そこで同じアンチモン半導体の電極をメーカーに依頼して試作を行った。すなわち破折を防ぐために半導体を0.8mmのステンレス管に挿入したこと、またポケットプローブと類似した形態としたことによって、破折し難くなったことと測定が容易になった。 2.GCF中のALP活性の測定 GCFはPeriopaper^Rを用いて採取し、市販のALP活性測定用のキッド(アルフォステストワコー^R)を用いて測定したが、液量が微量であるためか、本キッドの感度の低さによるものか判明しなかったが、活性に大きな誤差がみられた。そこで、現在は他の方法での活性の測定を検討中である。 3.GCF中のポリアミンの分析 歯周病を有する患者のGCFを同上の方法で採取し、高速液体クロマトグラフィーにより、ポリアミンの分析を行っている。すなわちポリアミンの種類(プトレッシン、カダベリン)とそれらの量を定量し、ポケットの深さ・歯石沈着度との関係を分析中である。本方法は我々が既に確立しているので、何等問題なく研究は進行中である。
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