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1994 年度 実績報告書

B細胞活性化サイトカイン産生細胞が発現するT細胞受容体に基づく歯周炎診断の確立

研究課題

研究課題/領域番号 05671593
研究機関新潟大学

研究代表者

山崎 和久  新潟大学, 歯学部・付属病院, 講師 (00182478)

研究分担者 青柳 昌子  新潟大学, 歯学部・付属病院, 助手 (40251839)
キーワード歯周炎 / 歯肉炎 / T細胞受容体 / 免疫組織化学
研究概要

歯周炎罹患歯肉組織中に浸潤しているT細胞の特性を解明する一環としてT細胞受容体のレパートリーを免疫組織学的に検索した。歯周炎歯肉組織は歯周外科処置時に、対照としての歯肉炎組織は歯周疾患と関係のない要抜去歯周囲から抜歯時に採取し、通法により凍結切片を作製後、アルカリフォスファターゼ-抗アルカリフォスファターゼ法によりVα-2、Vβ5.2-3、Vβ5.3、Vβ5.1、Vβ6.7、Vβ8、Vβ12.1遺伝子産物を染色、検出した。それぞれの受容体陽性細胞の全T細胞に対する割合を求め、各レパートリー間および歯肉炎組織と歯周炎組織で比較、検討した。さらに歯周炎患者10名、歯肉炎患者2名からは末梢血も採取し、末梢血と歯肉組織でのレパートリーの違いについても検討した。その結果、歯肉組織でのレパートリーは個人差が大きかったが、Vβ5サブファミリーとVβ6.7はいずれの症例においても他のものに比べて使用頻度が高かったが、Vα2とVβ8サブファミリー使用頻度が低い傾向が認められた。さらに歯肉組織では自己の末梢血と比較して1ないし2つのレパートリーにおいて著明に高い発現がみられ、それらはVβ5.2-3、Vβ6.7、Vβ8、Vβ12.1等であった。これらの結果は歯肉に浸潤しているT細胞のレパートリーは末梢血からのランダムな移行により形成されるのではなく、歯肉での局所的要因によって動員される細胞や増殖に偏りが生じ、その結果がT細胞レパートリーに反映されていることが示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kazuhisa Yamazaki: "IL-4 and IL-6-producing cells in human periodontal disease tissue" Journal of Oral Pathology and Medicine. 23. 347-353 (1994)

  • [文献書誌] Kazuhisa Yamazaki: "Immunohistological analysis of T-cell functional subsets in chronic inflammatory periodontal disease" Clinical and Experimental Immunology. 99. 384- (1995)

  • [文献書誌] Takako Nakajima: "Biased T cell receptor Vgene usage in tissues with periodontal disease" Journal of Periodontal Research. (印刷中).

  • [文献書誌] Toshihiko Aoyagi: "IL-4 and IL-6-producing memory T-cells in peripheral blood and gingival tissues in periodontitis patients with high serwn antibody titers to Porphyromonas gingvalis" Oral Microbiology and Immunology. (印刷中).

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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