研究課題/領域番号 |
05671666
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
瀬上 夏樹 京都大学, 医学部, 講師 (40148721)
|
研究分担者 |
森家 祥行 京都大学, 医学部, 助手 (70221637)
宮木 克明 京都大学, 医学部, 助手 (50211595)
西田 光男 京都大学, 医学部, 講師 (50154620)
福本 学 京都大学, 医学部, 助教授 (60156809)
村上 賢一郎 京都大学, 医学部, 助教授 (00174269)
|
キーワード | 顎関節内障 / 関節雑音 / MRI / 関節円板前方転位 / 臨床的検討 / 基礎的検討 |
研究概要 |
顎関節内障における関節雑音の病態を詳細に検討したうえで、本症に対する新たな治療法を確立する目的で、当該年度では以下の研究結果を得た。 まず、臨床的検討では、顎関節内障クリック50関節のMRI診査において、クリッキングが全ての症例で関節円板の可動性前方転位により惹起され、このうち43関節で円板の形態異常所見(円板後方肥厚部の肥厚像)が認められた。さらに、Toubo-FLASH法によるMR動態診査では、開口運動に伴う関節円板のReduction pointを特定することが可能であり、臨床症状と比較検討中である。また、著明なクリッキングと間欠性ロック症状を示した6関節における顎関節鏡視では、全例で上関節腔内に線維性癒着所見を認め、クローズドロックへの移行過程でであることが示された。 一方、基礎的検討では、家兎6羽における上関節腔開放操作により、術後の関節構造に影響を及ぼさないことを確認した。さらに家兎における関節円板後部結合組織への薬剤注入実験を施行中である。
|