研究概要 |
エックス線CT画像情報(現有機器により作成)を三次元切削装置に取り込むために開発したインターフェイスソフトにより、三次元切削装置で骨補填材料として用いるヒドロキシアパタイトやチタニウムを実際に切削し,切削能力および切削方法を検討した。また、骨補填材料の基礎的な物性強度について材料として用いるヒドロキシアパタイト、水酸アパタイトとリン酸3カルシウムとの複合セラミックスおよびチタニウムの物性試験を行った.複合セラミックスでは曲げ強度においヒドロキシアパタイトより強い性質を示した。 補填材料と残存骨との結合法について、チタニウム性の小型ミニプレートを試作し加重負担に対する強度の基礎的検討として各種プレートの理工学的性質に関する計測を行った。その結果試作プレートは破断加重35Kgf、引っ張り強さ320Hv、引っ張り強さ290MPaであった。アパタイト自体に把持部を形成できない場合、この プレートを結合に応用できることが示唆された。 ヒドロキシアパタイトやチタニウムを三次元的切削法により形成した顎骨補填物の切削精度に関しては原型となったヒト乾燥頭蓋骨と各々のについて計測点を設定し、3次元立体計測装置により計測を行うための基礎的検討として計測に使用する3次元計測装置の精度を計測した。その結果、直径約112cmの範囲において0.3mmの位置的分解能があることが示され、顎骨補填物の精度の検討に使用できるものと思われた。
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