研究概要 |
研究1 IFN-γがマウス扁平上皮癌NR-S1細胞上のICAM-1抗原の発現に及ぼす影響について。 研究2 エフェクター細胞のNR-S1に対する接着と反応時間について 1)NR-S1の調整 接着標的となるNR-S1は実験の72時間前に24穴プレートに3×10^4/wcllに調整し培養しておいた。 2)エフェクター細胞の調整 新鮮脾細胞あるいはLAK細胞を1×10^7/mlに調整し、^<51>Crを100μl添加し2時間培養した。標識終了後のエフェクター細胞を4×10^5/mlに調整し、先に用意しておいたNR-S1に4×10^5/wcllずつ加えた。37℃にて15,30,60,90,120,180,240,300,360,420分間培養した。各経過時間ごとに3wcllずつ3回洗浄し、非付着細胞を除去した後、1N Hclにて残存した付着エフェクター細胞を破壊し、溶液回収後ガンマーカウンターにて計測した。最大遊離はwellを洗浄せずに全細胞を破壊し、また最小遊離はエフェクター細胞を加えない培養液だけを回収して得た。 結果 研究1 IFN-γ100U/ml添加24時間後に発現量は約2.5倍に増強し、72時間後には約2倍と低下を示した。500U/ml,1000U/mlでは24時間後には100U/mlと同程度の増強であったが、48時間後には約3倍の増強であった。72時間後には発現量はやや低下した。 研究2 NR-S1と新鮮脾細胞との接着は15分後にみられ(接着率3%)、その後接着率はやや低下するが7時間後までみられた。LAK細胞との接着は経時的に接着率の上昇が認められ、7時間後には約8%の接着率を示した。
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