研究課題/領域番号 |
05671695
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
栗田 賢一 愛知学院大学, 歯学部, 助教授 (40133483)
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研究分担者 |
半田 祐二朗 岐阜大学, 医学部, 講師 (50165049)
小木 信美 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (90211127)
河合 幹 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (50064788)
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キーワード | 顎関節 / 変形性顎関節症 / 羊 / 関節鏡 / 関節鏡診断 |
研究概要 |
目的:羊に変形性顎関節症を作製した後、微細径関節内視鏡(新興光器社製FV-3000.MS-611S:直径1.1mm)を用いて関節腔内を鏡視した後に羊を屠殺して顎関節部を摘出し病理組織標本を作製した後、その関節鏡所見を病理所見と比較して関節鏡所見の正診律を検討した。 方法:対象は羊20顎関節とし、石丸・Gossの方法にて変形性顎関節症を作製し6カ月後に全麻下にて関節鏡視を行った。関節鏡視は上関節腔に限り、下顎窩および関節結節部の所見を、(1)表面に平滑な線維性組織を認めるもの、(2)表面線維性組織がフィブリレーション状のもの、(3)骨の露出を認めるものの3段階に分類した。病理所見については、(I)表面線維層が均一で平滑、(II)表面線維層が凹凸、(III)骨露出の3段階に分類した。両所見の比較には、それぞれの所見の最も進行した段階を選んだ。関節鏡所見および病理組織所見採取には観察者を変え、バイアスが入らないようにした。また、円板及び円板後部結合組織の穿孔についても両所見間で検討した。 結果:両所見の一致を見たのはII関節(55%)であり、顎関節鏡によるoverdiagnosisは2関節(10%)、underdiagnosisは7関節(35%)であった。また関節鏡による穿孔の正診率は50%であった。 考察:正診率の低い大きな理由は穿孔部及び骨露出部を覆う関節表面の線維組織のためと推察された。しかしながら、今後の関節鏡の進歩により、より明瞭な関節鏡所見が得られるならばその正診率は上昇すると思われた。
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