研究課題/領域番号 |
05671700
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小島 寛 北海道大学, 歯学部, 講師 (50186681)
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研究分担者 |
堤 智紀 北海道大学, 歯学部, 助手 (50241344)
加我 正行 北海道大学, 歯学部附属病院, 講師 (70125300)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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キーワード | グラスアイオノマーセメント / 充填 / 小窩裂溝封鎖材 / 予後 / 走査型電子顕微鏡 / 毒性 / 歯面処理 |
研究概要 |
1.毒性 光硬化型グラスアイオノマーセメント(LCIII)の毒性をin vivo(ラット皮下組織反応)およびin vitro(ヒト線維芽細胞の反応)において調べた。その結果、ラット皮下に埋め込むか、あるいは細胞培養系に入れる前に30秒以上光照射したLCIIIは毒性を示さないことが明らかになった。 2.歯面処理と辺縁漏洩 ポリアクリル酸、クエン酸でエナメル質を処理した小臼歯にLCIIIを填塞し、4000回のサーマルサイクリングの後、辺縁漏洩について調べた。その結果、無処理、ポリアクリル酸処理の群に比べ、クエン酸処理の群は有意差をもって良好な接着性を示した。 3.臨床的評価 LCIII填塞後1年までは、口腔内診査において脱落が認められず、良好な経過を示した。しかし、填塞後1年を過ぎると部分脱落がみられるようになり、口腔内診査による評価では、経過日数が496〜765日の間で、ほぼ40%強に部分脱落が認められるようになった。走査型電子顕微鏡による評価では、316〜585日の間に診査されたもので50%前後、586〜675日の間に診査されたもので、0%、676〜765日の間で診査されたもので13%の完全保持率を示し、部分脱落が多く認められるようになった。しかし、完全脱落は1例もなかった。二次齲蝕は5例に認められ、これらはすべて416日以降にシ-ラントが脱落した部位に発症したものであった。
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