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1993 年度 実績報告書

乳歯と永久歯のう蝕発生に対する要因分析

研究課題

研究課題/領域番号 05671713
研究機関徳島大学

研究代表者

一宮 斉子  徳島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (30223845)

研究分担者 大和 香奈子  徳島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (40243711)
森岡 昌美  徳島大学, 歯学部, 助手 (90243708)
日野出 大輔  徳島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (70189801)
中村 亮  徳島大学, 歯学部, 教授 (30034169)
キーワード乳歯う蝕 / 3歳児歯科健康診査 / 多変量解析
研究概要

乳幼児期のう蝕罹患要因を探求するため、母子保健法に基づき徳島県鳴門保健所にて実施している3歳児歯科健康診査の機会を利用し、同管内の幼児を対象に昭和62年度より行っているアンケート調査データ(郵送法)と歯科検診データを本科学研究費にて購入したコンピューターを用いて入力し、統計学的な解析を試みた。特にう蝕の多寡に関する要因分析では多変量解析のうち、「出生順位」「昼の養育者」「授乳状態」「就寝時授乳」「おやつの食べ方」「甘いおやつ」「歯磨き回数」「磨く人」の8つを説明変数、dmftを外的基準とした数量化理論第I類による解析を行った。昭和62年度より4年間のデータ分析を行った結果、重相関係数は0.29から0.31の間のよく似た値を示したが、各年度によって偏相関係数の値による説明変数の順位はやや異なる結果となった。この中で、4カ年とも「就寝時授乳」「おやつの食べ方」は高い順位を示し、歯口清掃に関する「歯磨き回数」「磨く人」は低い順位であった。ところで、臨床の場において断乳時期の遅いことがう蝕の多寡に関与するケースがしばしば認められるため、平成元年度よりアンケートの「就寝時授乳」の期間を問う項目を加えている。この2年間のアンケートを集計した結果、1年6カ月以上授乳していた者とその他の者のdmftに有意な差(p<0.01)が認められた。そこで同項目を前述した2群に再カテゴリー化して多変量解析を再度行ったところ、重相関係数は両年度とも上昇し、「就寝時授乳」の偏相関係数順位も1位あるいは2位となった。これらの結果は3歳児までの乳歯う蝕の予防においては、断乳時期を含めた乳幼児の生活習慣の適正化が重要な要因の1つであることを指摘している。今後の研究においては3歳児以降のう蝕要因の分析を行い3歳時点での要因との関連性を追求していく予定であり、コホート調査のための歯科検診、アンケート調査を展開中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 日野出大輔: "中学1年生の歯肉炎の罹患に関する調査・分析" 口腔衛生学会雑誌. 43. 272-281 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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