研究課題/領域番号 |
05671714
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
荒木 勉 徳島大学, 工学部, 教授 (50136214)
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研究分担者 |
河田 照茂 徳島大学, 歯学部, 教授 (40029971)
弘田 克彦 徳島大学, 歯学部, 助手 (60199130)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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キーワード | 歯 / 蛍光 / 時間分解測光 / 加齢 / 老化 |
研究概要 |
本研究は加齢によって生じる歯牙組織の不均質性を蛍光の測定から調査することにある。その目的ための専用測光機器の試作が初年度の目標であり、歯牙蛍光測定と解析が最終年度の目標である。その計画は次のように達成できた。 I時間分解顕微蛍光測光システムの基本測定装置を完成させた。 II象牙質組織蛍光に不均質性が見いだされた。 これまで象牙質の蛍光強度については不均質性が認められていたが、ナノ秒蛍光特性にも部位的な差異が生じていることがわかった。これは一定の傾向を持つため、生理的な意義が有ると予想できる。 III年齢と歯牙蛍光の相関を見いだした。 加齢によって蛍光強度が上昇して、蛍光減衰時間が短くなることが分かった。また古代歯牙の蛍光も調査した。 具体的には、ヒトの象牙質の頬舌と歯軸方向の6部位における自己蛍光強度の加齢的な変化を、高速・時間分解・顕微蛍光測定装置を用いて検討した。静的な蛍光測定では、蛍光強度は全ての部位で加齢に伴って増加した。動的な蛍光測定では、蛍光スペクトルでピーク波長を示す440nm波長での自己蛍光に少なくとも3つの蛍光成分の存在が示唆された。いずれの成分の蛍光強度も全ての部位で加齢により増加したが、増加の様子には差がみられた。18歳以降、蛍光の減衰速度が最も速い成分では、蛍光速度が加齢に比例して増加したのに対し、これより減衰速度の遅い他の2成分では、蛍光強度の増加の度合が加齢とともにゆるやかになった。また、静的な蛍光強度に対する3成分の蛍光強度の比率の加齢的な変化には歯軸方向で部位差がみられ、加齢に伴い、歯冠象牙質では蛍光の減衰速度の最も速い成分の比率が増加したのに対し、根尖象牙質では速度の最も遅い成分の比率の減少が特徴であった。 以上の結果をまとめて、国際光学会議で発表し、別記載プロシ-ディングにまとめた。
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