研究概要 |
成長期における顎機能が将来の形態や機能に及ぼす影響は大きく,できるだけ早期に不正咬合の治療を開始し、顎の変位を修正し、咬合を安定させておくことの意義を明らかにするために,本研究を開始した。研究は,従来の成人の顎運動記録装置(K6)を小児に取り付け,採取したDataを,目的に合った分析を行うためのシステムの構築から始めた。 顎運動記録装置(K6 Diagnostic system)と、本予算で購入したDegital Data Recorder(SONY PC208A)との接続は、当初の計画どうりスムースにできた。Data Recorder(PC208)とPersonal Computer(NEC9801)との接続は、かなり手間取り、時間を要した。K6から出力されてくるのは、顎運動の垂直軸・左右軸・前後軸・速度の4channelとして、各channelを+5V〜-5Vの電圧の変化として出てくるが、これを実際の距離(mm)または速度(mm/sec)に変換しなければならない。この変換は、Personal computer(NEC9801)上で行うしかなく、変換の基準値の作成に、時間を要した。 その後、data変換software、data編集software、顎運動解析softwareを開発した。現在、このsystemを用い、実際の小児のdataの採取を始めている。 さらに、将来このsystemに、筋電計のdataを同時記録し、解析するための準備として、softwareを検討している。
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