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1993 年度 実績報告書

骨吸収抑制作用を有するイソフラボノイドの合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 05671767
研究機関帝京大学

研究代表者

木下 武司  帝京大学, 薬学部, 助教授 (10107386)

キーワードイソフラボノイド / アリル転移反応 / 2-アリルベンゾフラン
研究概要

当初の申請計画に従って次の合成研究を遂行した。
1、イソフラボン類の合成
ベンジロキシ基、メトキシ基、ハロゲン基などを有するベンズアルデヒドに0-ヒドロキシアセトフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシアセトフェノンをアルドール縮合させ相当するカルコンを合成した。これらを20%硫酸、メタノールの1:1混液中で還流し、反応物をカラムクロマトグラフィで分離して各種フラバノンを得た。こうして調製した各フラバノンをメタノール-クロロホルム混液に溶かし、これに過塩素酸を加えて最終濃度15〜20%としたのち三硝酸タリウムを室温下で一昼夜作用させた。反応物はカラムクロマトグラフィで精製し主生成物として目的とするイソフラボンを得たほか、副生成物としてフラボンが得られた。フラボンの生成は本転移反応の反応機構を考える上で興味深い。
2、2-アリルベンゾフラン、イソフラバン類の合成
2-ヒドロキシ-4-ベンジロキシベンズアルデヒド、4位、2,4位、3,5位、2,3,4位にベンジロキシ基又はメトキシ基を有するフェニル酢酸をそれぞれ調製し、アルドール縮合により相当する3-アリルクマリンを合成した。これらの3-アリルクマリンをリチウムアルミニウムヒドリド-塩化アルミニウムの1:2混合物により還元してイソフラベンとし、これを接触還元して各種イソフラバンに誘導した。また、リチウムアルミニウムヒドリド-塩化アルミニウムの2:1混合物で還元するとクマリン環の開裂したものが得られ、これをベンゼン中で2,3-ジクロロ-5,6-ジシアノ-p-ベンゾキノンで酸化するとホルミルの脱離を伴う閉環反応が進行し各種の2-アリルベンゾフランが得られた。本反応の機構についても考察した。
3、プロテカルパン類の合成
2-メトキシフェノールにアリールブロミドを作用させ、ついで120度以上で加熱して7-メトキシ-2H-1-ベンゾピランを得た。これにLi_2PdCl_4触媒によるHeck反応でセサモールをカップリングさせてプテロカルピンを合成した。

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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