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1993 年度 実績報告書

サイトカインによる免疫応答の方向性を調節する機序

研究課題

研究課題/領域番号 05671840
研究機関北里大学

研究代表者

熊沢 義雄  北里大学, 薬学部, 講師 (30072375)

キーワードヘルパーT細胞(Th1とTh2) / T細胞レセプター(TcR) / 細菌内毒素(LPS) / IFN-gamma / 細菌性スーパー抗原(SEA) / 抗CD3抗体 / 抗TcRalphabeta抗体 / 抗原提示細胞
研究概要

免疫応答の方向性は2種類のヘルパーT細胞(Th1とTh2)の産生するサイトカインによって決められている。細菌内毒素(LPS)に不応答性を示すC57BL/10ScCr(B10Cr)脾細胞をConA刺激した時IFN-gamma産生は、LPSに応答性を示すC57BL/10ScSn(B10Sn)脾細胞のと比べ著しく低かった。そこで、T細胞レセプター(TcR)を介してThlとTh2細胞を刺激した時の両者のサイトカイン産生能の違いについて検討した。抗CD3抗体、抗TcRalphabeta抗体、細菌性スーパー抗原(SEA)でTcRを介して両者の脾T細胞を刺激した時のサイトカイン産生は、主としてTh1細胞の活性化が起きていることが示された。また、TcRを介して活性化された場合にもB10CrT細胞のIFN-gamma産生はB10Snのものより有意に低かった(論文準備中)。これはTh2細胞の選択的活性化によるものでなく、B10CrTh1細胞の低IFN-gamma産生性は抗原提示細胞を介したpositivefeedbackの過程で何らかの制御があるのではないかと考えており、次年度に検討する。また、Ovalbuminで抗原刺激した時のリンパ節でのサイトカイン産生は1次応答ではTh1細胞の、2次応答ではTh2細胞の選択的活性化が起きたが、羊赤血球で抗原刺激した時には1次応答でもTh2細胞の活性化が起きることも分かった(投稿中)。今後、腸管上皮リンパ球など他のリンパ組織でのサイトカイン産生のメッセージをRT-PCRで測定するための準備を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yan,X.-J.: "Study on activation of murine T cells with bacterial superantigens.In vitro induction of enhanced responses in CD4+ T cells and of anergy in murine CD8+ T cells." J.Immunol.150. 3873-3881 (1993)

  • [文献書誌] Freudenberg,M.A.: "Die Bedeutung von Zytokinen beim Endotoxinschock und bei der Endotoxin-〓berempfondlichkeit." Immun.Infekt.21. 40-44 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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