研究課題/領域番号 |
05671877
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
高田 寛治 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (30102106)
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研究分担者 |
上田 千晶 京都薬科大学, 薬学部, 副手 (20247787)
喜里山 暁子 京都薬科大学, 薬学部, 助手 (00234401)
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キーワード | シクロスポリンA / 免疫抑制剤 / 分子修飾 / マイクロスフェア / リポソーム / リンパ系組織 |
研究概要 |
強力な免疫抑制剤であるシクロスポリンAをとり上げ、その分子修飾体の調製を行った。 1.シクロスポリンAの胸管リンパ管付着埋込剤の調製 シクロスポリンA3mgに対し生体分解性ポリマーであるポリ乳酸30mgおよびポリ乳酸ポリグリコール酸共重合体30mgを加え、塩化メチレン2mlを用いて溶解した。溶解状態でテフロン性の鋳型に流し込み最終的に3mm(外径)×3cm(長さ)の埋込剤に成形した。シクロスポリンA、ポリ乳酸およびポリ乳酸ポリグリコール酸共重合体の比率を変えて同様に埋込剤を調製した。さらに、この他に非イオン性界面活性剤であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を5〜45mg添加した埋込剤を調製した。 2.シクロスポリンAのマイクロスフェア製剤の調製 シクロスポリンA60mgに対しポリ乳酸600mgを加え、塩化メチレン15mlにて溶解した。この溶液30mlを0.5%のポリビニルアルコール溶液中にて分散させた後、40℃にて一晩攪拌することによりシクロスポリンA含有マイクロスフェアを調製した。 3.シクロスポリンAのリポソーム製剤の調製 シクロスポリンAと物性上極めて類似の性質を示すスダンブルーBを用いてリポソーム製剤の調製を試みた。スタンブルーB10mg、卵黄リン脂質158mg、コレステロール32mgを塩化メチレン:メタノール混液に溶解し、凍結乾燥法にてリポソームを調製した。本法を用いることによりスダンブルーBのリポソームへのトラップ率を80%台にまで高めることが可能となった。
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