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1994 年度 実績報告書

分子修飾による免疫抑制剤の効力増強

研究課題

研究課題/領域番号 05671877
研究機関京都薬科大学

研究代表者

高田 寛治  京都薬科大学, 薬学部, 教授 (30102106)

研究分担者 喜里山 暁子  京都薬科大学, 薬学部, 助手 (00234401)
キーワードシクロスポリンA / 免疫抑制剤 / 分子修飾 / リポゾーム / リンパ組織 / 生体粘着性
研究概要

1.シクロスポリンA(CyA)に類似の物理化学的性質を有するモデル薬物ズダンブラックSBを用いて各種の修飾リポゾームを調製し、ラットにおける体内動態を調べた。
卵黄リン脂質およびSBからなるマルチラメラリポゾームを凍結乾燥法により調製した後、リンパ移行性を付与する目的でβ-glucanの多糖や生体粘着性ポリマーを用いて修飾を行った。ラットの頚静脈よりインフュージョンポンプを用いて定速注入により投与を行った。注入終了時に全血採血するとともに、肝臓、腎臓、心臓、脾臓を採取し、各臓器へのSBの移行性について検討した。多糖修飾リポゾームではリンパ系細胞の多く分布する臓器へのSBの移行に改善はみとめられなかったが、Carbopolを用いて修飾を施した生体粘着性リポゾームにおいては、肝臓、脾臓へのSBの分布が上昇するとともに、腎臓への移行性に低下がみとめられた。
2.生体粘着性リポゾームによるシクロスポリンA(CyA)のリンパ移行性の改善
SBを用いる実験結果に基づきリンパ指向性を有するリポゾーム製剤を調製し、CyAを封入した。ラットを用いて体内動態を検討したところ、肝臓および脾臓へのターゲッティングがみとめられるとともに、循環血流中における滞留性にも改善がみとめられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] N.Katayama,T.Houjou and K.Takada: "Lymphatic transport of cyclosporin A from the abdominal cavity" Intern.J.Pharnaceut.110. 155-160 (1994)

  • [文献書誌] N.Katayama,R.Tanaka,and K.Takada: "Implantable slow release cyclosporin A(CyA) delivery system to thoracic lymph duct" Intern.J.Pharnaceut.115. 87-93 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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