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1995 年度 実績報告書

分子修飾による免疫抑制剤の効力増強

研究課題

研究課題/領域番号 05671877
研究機関京都薬科大学

研究代表者

高田 寛治  京都薬科大学, 薬学部, 教授 (30102106)

研究分担者 吉川 由佳子  京都薬科大学, 薬学部, 助手 (30278444)
安井 裕之  京都薬科大学, 薬学部, 助手 (20278443)
キーワードシクロスポリンA / 免疫抑制剤 / 分子修飾 / リポゾーム / リンパ組織 / 生体粘着性
研究概要

シクロスポリンA(CyA)の分子修飾体であるリポソームおよび各種の生体接着性ポリマーでコーティングを施したリポソームにCyAをトラップさせた製剤についての体内薬物動態ならびに薬効薬理学的な評価を行った。
1)CyAの分子修飾体製剤からのCyAの脾臓及び肝臓へのターゲッティングの評価
卵黄phosphatidylcholineに対しCyAならびにCyAのモデル色素であるズダンブラックSBを添加してリポゾームを先ず調製した。さらに生体粘着性ポリマーとして生体由来のアルギン酸ナトリウムおよびβ-1,3-glucanまた合成物であるCarbopol溶液にてリポゾームの表面のコーティングを行った。CyAおよびSBの体内動態におよぼす影響では、溶液に対し、リポゾーム化、さらにCarbopolコーティング化により脾臓、肝臓等のリンパ系細胞の多く存在する臓器へのCyAの分布に改善がみとめられた。
2)ラット異所性心移植モデル実験系における生体接着性ポリマーコーティングリポソーム化CyAの有効性に関する評価
ドナーにLewisラットを、レシピエントにFischerラットを用いて異所性心移植を行い,移植心の生着日数を調べることにより、これらの製剤の有効性を薬効薬理学的に評価した。コントロール群の移植心の生着日数は約6.4日であったのに対し、CyA投与量が10mg/kgではリポゾームおよびコーティングリポゾームでは各々14.2日あるいは18.8日と有意な生着延長が認められ、リンパ系臓器への免疫抑制剤の分布増大によりCyAの効果増強が可能となることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] N. Katayama, R. Tanaka, Y. Ohno, C. Ueda, I. Houjou and K. Takada: "Implantable slow release cyclosporin A (CyA) delivery system to thoracic lymph duct." International Journal of Pharmaceutics. 115. 87-93 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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