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1994 年度 研究成果報告書概要

重度免疫不全状態の宿主におけるカリニ肺炎の病態の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05671915
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 病態検査学
研究機関国立予防衛生研究所

研究代表者

吉川 泰弘  国立予防衛生研究所, 筑波医学実験用霊長類センター, センター長 (80109975)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
キーワードエイズ脳症 / SIVmac / カニクイザル / カリニ肺炎 / 日和見感染
研究概要

1)カニクイザルにSIVmac239を接種した症例において、4年以上の潜伏期を経てAIDSの発症がみられた。これらの動物の末梢血を継代接種した個体では、早期にAIDSの発症がみられた。肺、脳、リンパ節等での巨細胞形成が認められた。肺では巨細胞性肺炎がみられたが、カリニ原虫の増殖は認められず、肺のマクロファージ機能の低下が直接カリニ原虫の増殖を誘発するものではない事が示唆された。
2)タマリンにコーチゾン、FK506等の免疫抑制剤を長期投与し、免疫抑制によるカリニ原虫の増殖が起こるか否かを検討した。AIDS発症アカゲザルにみられたようなカリニの増殖は認められなかったが、コーチゾンを長期投与した個体の肺では、瀰漫性に肺胞壁に沿ってシストのみられる例や、肺胞壁に限局して、巣状のカリニ増殖像が認められ、免疫染色によってPC(カリニ原虫)であることが確認された。これらはカリニ肺炎の前駆状態と考えられ、増殖初期の貴重な症例と考えられる。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] T.Sankai,Y.Yoshikawa 他: "Cryopreservation of spermatozoa from cynomolgus monkeys(Macaca fascicularis)" Journal of Reproduction and Fertility. 101. 273-278 (1994)

  • [文献書誌] K.Hayashi,Y.Yoshikawa 他: "HTLV-II non-integrated malignant lymphome induction in Japanese white rabbits forlowing intravenous inoculation of HTLV-II-infected simian leukocyte cell line(Si-IIA" Jpn.J.Cancer Res.85. 808-818 (1994)

  • [文献書誌] S.Inagaki,Y.Yoshikawa 他: "Preparation of light-microscopic specimens of the dyd of cynomolgus monkeys" Anin.Bye.Res.13. 165-169 (1994)

  • [文献書誌] 吉田高志、長 文昭、吉川泰弘: "カニクイザルの血液学的測定値の成長にともなう変化" 成長. 33. 21-25 (1994)

  • [文献書誌] H.Takahashi,Y.Yoshikawa 他: "Effect of chemical sympathectomy on the neural spread of pseudorabies virus in mice" Comp.Immun.Microbiol.infect.Dis.18. 41-54 (1995)

  • [文献書誌] 吉川泰弘: "霊長類を用いた老化研究の特性" mVm(J.Modern Vet.Med.). 14. 55-65 (1994)

  • [文献書誌] 吉川泰弘、山内一也 他: "スローウイルス感染とプリオン" 近代出版, 305 (1995)

  • [文献書誌] 吉川泰弘、他: "動物病理学総論" 文永堂出版, 262 (1994)

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公開日: 1996-04-15   更新日: 2016-04-21  

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