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1993 年度 実績報告書

母体血よりの胎児DNA分離による出生前遺伝子解析

研究課題

研究課題/領域番号 05671918
研究機関金沢大学

研究代表者

谷島 清郎  金沢大学, 医療技術短期大学部, 教授 (70019917)

研究分担者 生水 真紀夫  金沢大学, 医療技術短期大学部, 講師 (30226302)
田淵 紀子  金沢大学, 医療技術短期大学部, 助手 (70163657)
島田 啓子  金沢大学, 医療技術短期大学部, 講師 (60115243)
坂井 明美  金沢大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (90115238)
キーワード母体血中胎児細胞 / 遺伝性メトヘモグロビン血症 / DNA解析
研究概要

母体血中の胎児由来細胞について、遺伝性メトヘモグロビン(MtHb)血症で異常を来すMtHb還元酵素の遺伝子を解析し、危険性の少ない出生前診断に資するのが本研究の目的であった。本年は、以下の基礎的検討を行った。
1)PCR(Polymelase Chain Reaction)法による解析
比重法によって分離したヒト白血球よりDNAを抽出し、これを段階希釈してMtHb還元酵素に対するプライマーを用いたPCR法を適用した。その結果、DNA1.6pgまで電気泳動法による蛍光染色にてMtHb血症で異常を来す塩基配列部の検出が可能であることを確認した。また、顕微解剖的に分別採取した1個の白血球についても、増幅回数を増すことにより同様の検出が可能であった。
2)胎児由来細胞のDNA解析
胎児由来の赤芽球を臍帯血より顕微解剖的に1個分別採取し、前記同様のPCR法にてMtHb還元酵素遺伝子の確認を行った。現在のところ、MtHb血症で異常を来す塩基配列部エクソン2領域の検出を可能とした。また、性別についてもX染色体、Y染色体それぞれに特有のプライマーを使用したPCR法によって、胎児の性別との一致を確認できた。
以上から、1個の胎児細胞についてもMtHb血症の遺伝子診断は可能と考えられ、母体血中における出現頻度の非常に少ない胎児赤芽球を用いて、安全に遺伝性代謝障害の出生前診断を行う見通しを立てることができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 谷島清郎: "母体血よりの胎児DNA分離による出生前診断" 臨床病理. (発表予定).

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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