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1993 年度 実績報告書

妊娠時の血中甲状腺刺激物質の分別定量化と出産後バセドウ病発症予測法確立への応用

研究課題

研究課題/領域番号 05671924
研究機関大阪大学

研究代表者

玉置 治夫  大阪大学, 医学部, 講師 (20221400)

研究分担者 日高 洋  大阪大学, 医学部, 助手 (30243231)
光田 信明  大阪大学, 医学部, 助手 (50209805)
キーワード甲状腺刺激物質 / hCG / TSAb / 分別定量法 / バセドウ病
研究概要

1.血中甲状腺刺激物質を測定する方法として、ラット甲状腺株FRTL-5細胞におけるcAMP上昇を指標として用い、ウシTSHを標準物質として、TSHμUeqで活性を表現する方法を確立した。
2.妊婦血中において、Sepharose4B固相化抗hCG抗体を用いて、hCGを除去し、甲状腺刺激抗体(TSAb)による甲状腺刺激活性を測定する系を確立した。
3.上記の分別定量法を用いて、バセドウ病合併妊婦血中の全体の甲状腺刺激活性が、TSAbによる活性とhCGによる活性の総和となることを確認した。
4.この分別定量法を用いて、妊娠初期の血中甲状腺刺激活性を測定し、上記の各々の活性と出産後バセドウ病発症との関係を解析することにより、発症予測基準を確立することを試みつつある。
5.これまでの研究では、出産後バセドウ病の発症がみられた症例では、妊娠初期においてTSAbが陽性であった。しかしこのTSAbは妊娠初期に有意の変化を示さず、hCGによる活性が甲状腺ホルモンと並行した動きを示すことが明らかにされた。
6.今後多数例の自己免疫性甲状腺疾患合併妊婦を対象にマススクリーニング検査を行うことにより、バセドウ病の出産後発症が妊娠の早期に予測可能となり、本研究がさらに発展することが期待される。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Haruo Tamaki: "Crucial role or serum chorionic gonadotropin for the aggravation of thyrotoxicosis in early pregnancy in Graves'disease." THYROID. 3. 189-193 (1993)

  • [文献書誌] Motoko Kimura: "Gestational thyrotoxicosis and hyperemesis gravidarum:possible role of hCG with higher stimulating activity." Clin Endocrinol(Oxf). 38. 345-350 (1993)

  • [文献書誌] Yoh Hidaka: "Recurrence of thyrotoxicosis after attack of allergic rhinitis in patients with Graves'disease." J Clin Endocrinol Metab. 77. 1667-1670 (1993)

  • [文献書誌] Masayoshi Yasuhara: "Reciprocal changes in serum levels of immunoglobulins(lgG,lgA,lgM) and compliments(C3,C4) in normal preqnancy and after delivery." J Clin Lab Immunol. (in press).

  • [文献書誌] Haruo Tamaki: "Enzyme-linked immunosorbent assay for TSH receptor antibodies using the synthetic TSH receptor peptides." J Clin Lab Immunol. (in press).

  • [文献書誌] 玉置 治夫: "TSH受容体抗体の作用部位についての検討-TSHオリゴペプチドによる免疫沈降法、ELISA法、生物活性中和法の比較" ホルモンと臨床. (印刷中).

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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