研究課題/領域番号 |
05671948
|
研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
吉武 香代子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10003625)
|
研究分担者 |
中野 智津子 神戸市立看護短期大学, 教授 (20149694)
斎藤 礼子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (40178520)
|
キーワード | 小児看護学 / 教育内容 / 教育方法 / 臨床実習 / 臨床実習指導 |
研究概要 |
平成2年の看護婦学校カリキュラム改訂後、小児看護学の教育内容にどのような変化があったかを中心に、主として小児看護概論、小児保健の教育内容と方法を知るために、看護婦学校230校に質問紙を送付した。 平成2年にカリキュラムが改訂されても、小児看護学の講義時間は120時間のままで変更はなかったため、カリキュラム変更の意図がどのように内容を変化させているかが注目された。 全国の看護大学、短大、看護専門学校および高校専攻科230校のうち、98校より回答があった。 学校のうち、小児看護学を担当する専任教員が不在のもの約30%、専任教員の小児看護臨床経験は3年未満約40%であり、講義は非常勤講師に大きく依存しており、医師による講義も多かった。 小児看護概論では“学生の子どもの理解を助けるために"視聴覚教材が多く用いられ、少子化の中で、小児看護学の専任教員がいる学校では見学、学内実習、グループワークなどさまざまな教授法が試みられていた。 小児看護臨床実習についても、同様の全国調査を行ない、230校のうち125校から回答があった。現状の把握とともに、10年前の同様の調査との比較も行なった。 カリキュラム改訂により、実習時間は180時間から135時間に減少した。実際の実習時間は規則通りが約2/3であった。小児の病棟で実習しているものは約2/3であった。実習施設と学校が遠距離のもの、他校と重複しているもの、小児が少数で受持患児選択に支障があると思われるものもみられた。 臨床実習指導は、病院が中心または殆どが病院とするものが過半数であり、専任教員が受持患児の選択に関わらない1/4、評価に関わらない1/3など、専任教員の役割の問題が指摘された。 第1段階の調査は、小児臨床看護の教育内容の調査を残してほぼ終了した。
|