研究課題/領域番号 |
05671948
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
吉武 香代子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10003625)
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研究分担者 |
中野 智津子 神戸市立看護短期大学, 教授 (20149694)
斎藤 ゆかり 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (60266624)
濱中 喜代 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (70114329)
斎藤 禮子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (40178520)
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キーワード | 小児臨床看護 / 小児看護実習指導 / 臨床側指導者 / 受持患児 / 受持日数 / 教室内実習 |
研究概要 |
小児臨床看護の講義内容の調査では、医師および臨床看護婦への依存が多く見られること、内容の組み立ては疾患別が多いこと、手術を受ける小児を75%、障害児を60%、看護過程の展開は83%が取り上げていることなどがわかった。 小児看護実習指導の中で、特に学校と臨床側指導者とのかかわりの実態について全国調査を行なった。118校からの回答(69%)によれば、1グループの学生数の平均は6.5名、学校側指導者の指導割合は48.7(±20.8)%であった。臨床側に指導者が決められている場合、指導者には3タイプがあり、指名されてある期間継続するものが最も多く75%であった。 小児看護実習の中の受持患児についての面接による東京周辺4県における詳細な調査では、実習病棟の小児数が学生の2倍以上の教育施設を対象とし、31校の教員46名から、学生256名の受持患児についての資料を得た。学生の受持患児数は1人のものが74%、2人を同時に受持つものはなく、学生の約半数が受持実日数7〜9日、受持患児の70%が乳幼児、疾患は悪性腫瘍が21%、うち白血病10%であった。安静度の制限なし46%、経過では回復期31%、慢性期23%、処置では点滴67%、学生の主たるケアは日常生活援助が91%、治療処置に伴うケア53%であった。実習環境としては、付添いなしが多く、60%は手術が行なわれる病棟、受持決定には大部分に教員がかかわっており実習に対する教育的配慮には課程による特徴がみられた。一方、付添いの多い病院で実習を行なっている学生の調査からは、日常生活援助が十分行なえない実態も明らかになった。 小児看護学の教室内実習については、別の4県において20校を訪問、面接によるより詳細な実態を調査した。教室内実習の平均は5時間50分、18校で10時間以内であり、学生全員が実際に行なう項目は少なく、一部学生のみ実施またはデモンストレーションのみに留まるものが多かった。
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