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1993 年度 実績報告書

ゴマリグナン物質とトコフェロールの相乗効果の作用機作に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05680040
研究機関椙山女学園大学

研究代表者

山下 かなへ  椙山女学園大学, 生活科学部, 教授 (40080113)

研究分担者 飯塚 佳恵  , 助手 (50257573)
大澤 俊彦  名古屋大学, 農学部, 助教授 (00115536)
並木 満夫  名古屋大学, 名誉教授 (90023374)
キーワードゴマ / セサミン / セサミノール / セサモール / トコフェロール / ラット
研究概要

1.本年度はトコフェロールとゴマリグナンの相乗作用の機構解明の第一歩として、ラットの血漿リポタンパク質の分離を超遠心機と電気泳動法を用いて検討した。小腸からの吸収時にゴマリグナンとgamma-Tocとの間に相互作用があるかどうかを超遠心法と電気泳動法を組み合わせて、できるだけ純粋なカイロミクロンを分離し、カイロミクロン中のgamma-Tocを測定することにより検討した。その結果カイロミクロン中のgamma-Tocはゴマ投与群の方がgamma-Toc単独投与群より高かった。ゴマ中のgamma-Tocは吸収がよくなっていると推定された。
2.セサモールはリグナン類縁物質の一つであるがセサミンやセサミノールのような3、7-ジオキサビシクロ[3.3.0]オクタン環をもたないが、抗酸化性を持つ物質である。セサミンやセサミノールはDELTA-5不飽和化酵素を阻害するがセサモールは阻害しない。セサモールとトコフェロールの相乗作用をセサミノールやセサミン、またビタミンCと比較する実験を行った結果、セサモールの効果はセサミノールやセサミンよりかなり低いがビタミンCよりは高いこと、またgamma-Tocとの相乗効果よりalpha-Tocとの相乗効果の方が強いことがわかった。
3.delta-Tocとセサミン・セサミノールとの相乗効果を調べた。delta-Toc単独投与では血漿や肝臓中にdelta-Tocは検出されないが、セサミン・セサミノールを同時に投与すると血漿、肝臓、腎臓中にdelta-Tocが検出された。しかしその量はalpha-やgamma-Tocの場合より少なく、セサミン・セサミノールとトコフェロールの相乗効果には同族体間で違いのあることがわかった。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] K.Yamashita: "Sesame Seed Lignans and gamma-Tocopherol Act Synergistically to Produce Vitamin E Activity in Rats." Journal of Nutrition.122. 2440-2446 (1992)

  • [文献書誌] 山下かなへ: "セサミンとトコフェロール" 化学と生物. 31. 704-706 (1993)

  • [文献書誌] 野原優子: "ゴマ抗酸化物質(セサミノール)の生体内抗酸化性と老化抑制効果について" 椙山女学園大学研究論集. 23. 285-295 (1992)

  • [文献書誌] 山下かなへ: "老化促進モデルマウス(SAM)を用いたゴマの老化抑制効果について" 日本栄養・食糧学会誌. 43. 445-449 (1990)

  • [文献書誌] 飯塚佳恵: "ゴマ添加パンの食味と栄養について" 椙山女学園大学研究論集. 25. in press (1994)

  • [文献書誌] K.Yamashita: "Proceedings the International Symposium on Tea Science" International symposium on tea science,Japan, 785 (1991)

  • [文献書誌] M.Namiki: "Food-Related Antioxidants and Their Activities In Vivo,in Active Oxygens,Lipid Peroxides,and Antioxidants" CRC press, (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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