本年度はまとめにかかる仕事が多かった。岩波書店で企画されている戦後占領期の科学技術政策の特徴で、前半期の日本学術会議成立を中心とする学会民主化の動きと、後期を特徴づける経済復興のためのテクノクラテイックな政策志向とを対比する論文をまとめる過程で、とくにSTAC(科学技術行政協議会)関係のヒアリングを行った。 より基本的な作業として、占領軍の正史である“non-military history"の科学技術課の部分を翻訳するに際し、部局名、人名などの統一的表記を合議して行った。これからその翻訳にとりかかるところである。
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