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1993 年度 実績報告書

高齢者のレジャー・スタイルに関する価値意識研究-野外・自然志向を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 05680069
研究機関茨城大学

研究代表者

太田 茂秋  茨城大学, 教養部, 教授 (50042817)

研究分担者 夫 基源  茨城大学, 教養部, 助教授
富樫 泰一  茨城大学, 教養部, 助教授 (70207538)
日下 裕弘  茨城大学, 教養部, 助教授 (80177980)
キーワード野外・自然志向 / フロー / トップ・エクスペリアンス / アイデンティティ / ESM / 体感 / レジャー・スタイル / 高齢者
研究概要

本研究は、高齢者のレジャー・スタイルに関する価値意識を、主として野外・自然志向のそれに焦点を置いて明らかにすることを最終的な目的としている。
そのためには、本研究の中心概念である「野外活動のフロー(醍醐味)」を、初めての経験から熟練の経験を経た高齢者に至るまで、段階的にとらえ、分析する必要があることが明らかになった。かくして、本調査を平成6年度に実施すべく、平成5年度はそのための予備的調査と諸概念の明解化を主な作業とした。平成5年度の研究成果は、茨城大学教養部紀要に以下のような概要で投稿した。
〈研究実績の概要〉
1 太田茂秋、日下裕弘、西嶋尚彦、Richard R.Danielson、
『野外志向のレジャー・スタイルに関する価値意識研究:野外活動のフロー-研究の枠組み-』
ここでは、M.チクセントミハイの「フロー」概念、A.マズローの「B価値」概念、及び、E.H.エリクソンの「アイデンティティ」概念がそれぞれ同質の内容を持っていること、及び野外活動の醍醐味がそれらの諸概念と共通することを論理的に明らかにしようとした。それによって、高齢者に至るまでの野外活動のライフ・スタイルにおける位置づけ、換言すれば、生涯のレジャー・スタイルにおける野外活動の人間的意味を探ろうとした。
2 Richard R.Danielson、太田茂秋、日下裕弘、西嶋尚彦、
『野外志向のレジャー・スタイルに関する価値意識研究:Trends of Outdoor Activities-World,Canada and Japan-』
ここでは、野外活動の国際比較、特に日本とカナダの比較が行われた。結論としては、日本における野外活動(及びレジャー一般)の統計的実数が、世界の先進諸国に比べて低いこと、及び日本における野外活動の参加率が、他のレジャーに比べて際立って増大しておらず、他のライフ・アクティビティ(例えば、成人の男子であれば労働、青少年であれば学校や塾など)によるマイナス効果があり得ることを、「レジャー白書」等の調査資料をもとに示唆している。
3 日下裕弘、太田茂秋、西嶋尚彦、Richard R.Danielson、
『野外志向のレジャー・スタイルに関する価値意識研究:フロー体験の調査-記述分析-』
ここでは、初心者の野外活動における体験を、自由解答式の記述を分析することによって予備的な調査の基礎資料とした。
4 西嶋尚彦、太田茂秋、日下裕弘、Richard R.Danielson、富樫泰一、
『野外志向のレジャー・スタイルに関する価値意識研究:E.S.M.項目の修正』
ここでは、M.チクセントミハイによって開発されたフロー体験の質問項目であるESM(Experience Sampling Method)の項目を、野外活動版に修正すべく、これまでの基礎的研究を基に主として因子分析を用いて、「醍醐味」の内容を探った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 太田茂秋: "野外志向のレジャー・スタイルに関する価値意識研究(1)、研究の枠組-野外活動のフロー-" 茨城大学 教養部 紀要. 第26号(未定). (1994)

  • [文献書誌] Richard R,Danielson: "野外志向のレジャー・スタイルに関する価値意識研究(2)、Trends of Outdoor Activities:World,Canada & Japan" 茨城大学 教養部 紀要. 第26号(未定). (1994)

  • [文献書誌] 日下裕弘: "野外志向のレジャー・スタイルに関する価値意識研究(3)、フロー体験の調査-記述分析-" 茨城大学 教養部 紀要. 第26号(未定). (1994)

  • [文献書誌] 西嶋尚彦: "野外志向のレジャー・スタイルに関する価値意識研究(4)、ESM項目の修正" 茨城大学 教養部 紀要. 第26号(未定). (1994)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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