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1993 年度 実績報告書

骨量と骨密度に対する運動の効果

研究課題

研究課題/領域番号 05680071
研究機関筑波大学

研究代表者

宮永 豊  筑波大学, 体育科学系, 教授 (90010371)

研究分担者 宮川 俊平  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10200130)
白木 仁  筑波大学, 体育科学系, 講師 (90206285)
下條 仁士  筑波大学, 体育科学系, 講師 (50206231)
天貝 均  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (70193018)
キーワード骨量 / 骨密度 / 運動 / 骨代謝マーカー / ピリジノリン / デオキシピリジノリン / オステオカルシン / DEXA
研究概要

骨量と骨密度に対する運動の効果を検討するために次の研究を施行し,継続中である。
1.若年者の骨代謝マーカーの測定
フルマラソンという持久系の運動ストレスが骨形成や骨吸収にどのような働きをするかをそれぞれのマーカーを用いて検討した。対象者は筑波マラソンに参加した男子15名(平均年令 22.5才)である。マラソン前日,レース直後,1日後,2日後に採血,採尿を施行した。骨吸収系マーカーとして近年,開発されたばかりの尿中ピリジノリン(PYR),デオキシピリジノリン(DPYR)を,骨形成系マーカーとして血清オステオカルシン(OC)を,その他血清コルチゾール(COR),i-PTH,c-PTH,カルシトニン(CT),尿中カルシウム,血清カルシウムを計測した。その結果次のことが判明した。(1)PYRはレース1日後より減少傾向があり,2日後では有意に減少していた。(2)DPYRはレース直後から減少したが,2日後には回復傾向があった。(3)OCはCORの上昇に伴い著明に低下したが,2日後には回復していた。(4)PTHの増加とCTの分泌の亢進がみられた。以上より,コルチゾール,PTHやマーカーの血中放出率の変化,クリアランスなどの影響因子を総合的に評価する必要があるが,現在のところマラソン負荷は骨形成,骨吸収ともに抑制するものと考えられる。さらにモデル実験で確認する予定である。
2.Dual Energy X-ray Absorptiometry(DEXA)法による計測
若年者の骨量,骨密度を各種スポーツ競技で施行中であるが,種目間の差はあるものの,体重当たりの骨密度は有意な差がある結果は得られていない。継続して施行することにしている。
3.トレーニングによる骨への影響についてアメリカンフットボール選手を対象に冬期トレーニングの影響を重量,筋力で検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 宮永 豊ほか: "水中運動の骨密度と骨の力学特性に与える影響" スポーツ産業学研究. 3(2). 9-13 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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