研究分担者 |
木原 成一郎 広島大学, 学校教育学部, 助教授 (20214851)
東川 安雄 広島大学, 学校教育学部, 助教授 (70116648)
信本 昭彦 広島大学, 学校教育学部, 助教授 (60094695)
柳原 英兒 広島大学, 学校教育学部, 教授 (60056231)
小林 一久 広島大学, 学校教育学部, 教授 (20017578)
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研究概要 |
本研究は,教員養成学部における初等体育カリキュラムの改善を目的に3ケ年計画で実施されたものである。 まず,理論研究として初年度からの継続研究として行われた文献研究では,(1)戦後の教員養成制度における初等体育カリキュラムに関する研究,(2)英国の初等教員養成機関における初等体育カリキュラムに関する研究を行った。これらの研究と関連して,(3)研究資料として,Forschen Lehren Handeln "(H.ANDRECS und S.REDL編,Wine.1976)"に収録されている論文 "Helmut Altenberger und Hartmut Baumann:Sportelehrer und Berufus-qualifikaitionen"及び,英国(イングランド・ウエールズ)ナショナル・カリキュラムの体育作業グループの中間報告(1988)及び最終報告(1991)の抄訳を行うとともに,(4)国内の研究紀要,日本体育学会大会号,及び体育の科学に収録されている初等教員養成制度及び初等体育指導に関する文献目録を作成した。また,(5)小学校教員養成にかかわる47国立大学を対象にカリキュラム調査を行い,わが国の教員養成における初等体育カリキュラムの現状を明らかにした。さらに,本学部学生を対象に行った学部学生の初等体育指導における力量性の向上に関する調査研究では,(6)高等学校教育までの既習の授業経験及び学生の体育領域における主体的条件等が体育及び初等体育授業に対する意識に強く関与していることを明らかにしている。以上に加えて,(7)本学部卒業生を対象とする現職小学校教員の体育指導に関する意識調査では,勤務年数を軸に分析した結果から,教員養成大学・学部が短期あるいは長期にわたって担うべき役割とそこでの課題を明らかにするとともに,(8)学部教育における初等体育のあり方に対する現職教員の意見を資料としてまとめ添付した。
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