1.音楽の好みやその他の感覚的特徴と、基本的な性格特性およびアレキシシミア傾向その他の行動特徴との関連性を追求するための調査を行い、情緒不安定内向型の性格と演歌を好む傾向との関連性などを認めた。 2.基本的性格傾向の異なる被検者を選んで、活動的な音楽と鎮静的な音楽を聴かせ、その状態不安や気分に及ぼす影響を比較検討したところ、音楽の性質による一様な精神影響よりも、性別や性格といった個人的条件と精神影響のあり方との交互作用が強く認められ、音楽の効果は個人的条件によつて大きく異なる可能性が示唆された。 3.各種の運動あるいは中・長期的運動が精神状態に及ぼす影響の検討を加えて、さらに次年度以降実験研究を行う計画である。
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