ヒトにおける退行期骨粗鬆症の発生防止に対する運動トレーニングの至適年齢を明らかにする目的で、雌のマウスを用い、10週齢から70週齢までの60週齢を成長期(10〜30週齢)、成熟期(30〜50週齢)、老齢期(50〜70週齢)の3つに年齢区分した。これを成長期運動群、成熟期運動群、老齢期運動群、生涯運動群、生涯非運動群の5群に分けて飼育している。1月末日現在、39週齢まで飼育期間が進行しており、成長期運動群の運動トレーニングを終了(現在は非運動にて飼育中)し、現在は成熟期運動群および生涯運動群の運動トレーニングを実施中であり、4月末日をもって20週間の運動期間を終了する予定である。ひきつずき9月末日までの20週間、老齢期運動群および生涯運動群の運動トレーニングを実施し、70週齢までの飼育期間を完了させる。 飼育期間終了後、マウスを採血の後解剖し、大腿骨を摘出して軟X線撮影後、マイクロデンシトメーター(コニカ:PDS-15)を用いて骨密度を計測する(MD法)。さらに、オートグラフ(島津製作所)を用いて大腿骨の全骨長の1/2部位を3点法により破断試験を行い、大腿骨の力学的特性を計測する。カルシウム代謝との関連性について検討するため血中カルシウム、リン、PTH、カルシトニンを測定する。
|