研究課題/領域番号 |
05680139
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松本 淳 東京大学, 大学院・理学系研究科, 講師 (80165894)
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研究分担者 |
篠田 雅人 東京都立大学, 理学部, 助教授 (30211957)
沖 大幹 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (50221148)
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キーワード | 降水特性 / 日変化 / 季節変化 / モンスーン / 気候変動 / 日最大降水量分布 / 大気-海洋-陸面相互作用 |
研究概要 |
本年度は、研究の基礎となる降水量データとして、インドネシア・ネパール・バングラデシュマレーシアにおける主として日単位の降水量データを取得した。このデータに既存のデータをあわせて、種々の時間スケールにおける降水特性として、以下の諸点を解明した。まず単時間スケールでは、日本とマレーシアでの10年平均での時間降水量から、海岸部と内陸部との地域差、温帯と熱帯との地域差を解明した。次いで日単位スケールでは、グローバルな日最大降水量の分布を明らかにし、日本を含む西太平洋周辺地域が、とくに降水強度が大きいことを示した。また、季節時間スケールでは、対流活動の示標となるOLRを解析し、海洋上でありながら西太平洋北部熱帯地域では、顕著なモンスーン気候が出現することを明らかにし、またそのようなモンスーン気候が形成されるメカニズムを大気-海洋-大陸の相互作用の観点から解明した。さらに長年の時間スケールでは、インド・インドシナ半島付近での約50年の降水量変動を解析し、とくに周辺海域の海水温変動との関係を明らかにした。
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