研究課題/領域番号 |
05680150
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
篠原 文陽児 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00113035)
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研究分担者 |
久田 隆基 静岡大学, 教育学部, 教授 (40022214)
松居 辰則 東京学芸大学, 教育学部, 助手 (20247232)
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キーワード | 教材開発 / カリキュラム開発 / マルチメディア / ハイパーメディア / 授業設計 / 科学教育 / 総合化 / 教員養成 |
研究概要 |
平成5、6年度に、「マルチメディアツールキット」「ハイパーカード」など、プレゼンテーション用ソフトを基調としたハイパーメディア教材開発ツールを念頭におきつつ基礎的な開発を終えた「分類」は、その廻りに「観察」「自然観」を配したスタックとした。また、同じく「つりあい」については、「自然」「社会」「文化」をスタックとし、それぞれを前年度の児童・生徒の反応結果を基礎に認知マップを構成するとともに、関連の映像資料、文字資料、音声資料の収集と構造化をはかった。その結果、「分類」と「つりあい」ともに、進展著しいWindows環境のもとで、実際の活動を組み入れたハイパーメディア教材として完成させた。この過程は、ハイパーメディアを使った授業設計モデルの構築としてモデル化し、ドキュメントにまとめた。そして、このドキュメントを基本に「感性」を前面に打ち出した教材開発のカリキュラム試案を作成し、文部省と民間の「マルチメディア教材作成養成講座」や「マルチメディア教材作成ワークショップ」などで試行した。アンケート結果によれば、利用する教材開発ツールに大きく依存するが、概して「感性」豊かなハイパーメディア教材の開発方法が理解できたということである。 また、こうした講座等の評価結果に基づき小学校3年生社会科「ふるいものさがし」を新たに開発し、松戸市立馬橋小学校3年生2クラス(72名)に実施し評価した。日常の授業活動では引きこもりがちな児童が、「感性」を豊かにする意図で映像を豊富に構造化したハイパーメディアで、活発に参加活動を行うことが示された。
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