◎本年度は「思考活動の表現フレーム」を導入し、これまでの研究の成果を普通学校でも役立てることができるようにした。 自分の考えていることを誰にもわかるような形で表現するために作成されたフレーム、それた「思考活動の表現フレーム」である。 ◎「思考活動の表現フレーム」によって、これまで、頭の中で考えていることを誰にもわかる形で表現することができるために、視覚の障害による言語能力の発達の遅れから、学習指導に困難を極めた「ろう学校」でも、次の(a)(b)を考えることができるようになった。 (a)教師の意図していること、子供たちの考えていることの両方を、「思考活動の表現フレーム」を使って表現することにより、「教師が何を言おうとしているのか」、「子供達が何を考えているのか」が、教師と子供たちが、共に、非常に良くわかるために、子供たちも教師も、共に納得のいく説明ができる。 (b)「思考活動の表現フレーム」とその中にはめ込む情報を自分で見つけ出す授業から、それらのすべてを教師が準備しておく授業に至るまで、その形式は無限にある。 ※上記のことに関しては、ろう学校も普通学校でも事情がよく似ていることから、そう学校で開発された「思考活動の表現フレーム」を使った学習指導法のいくつかが、既に、県下の小中学校で実践されているが、その成果は平成8年度の北陸4県数学教育研究大会で広く小・中学校、高等学校の教師たちに向けていろいろなメデイア使って紹介される予定である。
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