研究概要 |
平成5年度の研究計画・方法は、物理概念の形成過程に役立つ情報を中学校・高等学校・大学の各段階において「調査・分析」することがねらいであった。中学校を除く高等学校・大学においてこれを実施した。 調査結果の整理と分析に使用するコンピュータとして当初はPC-9801NC/TWを購入する予定であったが、Apple社製のMacintoshコンピュータの方が値段も安価で性能も良いものが発売されるようになったのでMac,Centris 660AV 8MB/HD230CD-ROM,16MBメモリ拡張キット,アイレクソン17″ディスプレイ,Personal Laser Writer300付 また、関連校の中・高等学校の調査研究用としてMac,Power Book 165c 4MB/HD80(PB 4MBメモリー拡散キット付き)を予算内で購入活用した。両機種共正常に稼働し調査・分析に大いに役立てることができた。コンピュータへの入力や調査結果の分析等についての学生アルバイトは依頼しなかった。 これらの結果については、日本科学教育学会第17回年会において報告した。次に、概念の形成過程に必要な観察・実験として高等学校物理の保存量「運動量」の発見的導入の授業実践を授業担当者(研究協力者)の協力を得て実施した。 実験授業に使用するおもりSFW-5の不足分とカメラ用フラッシュ5iを購入した。この実験を行うに当たって、記録タイマーを使った経験のない者やC型クランプを知らない生徒が全体の60%もあったことには驚かされた。 この本格的な実践研究は、平成6年度行う計画であるが本年度に行った内容は、その準備段階として実施したものである。
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