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1993 年度 実績報告書

教師の力量形成に及ぼす授業内容と学習者に対する教師の認知構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05680171
研究機関新潟大学

研究代表者

生田 孝至  新潟大学, 教育学部, 教授 (20018823)

研究分担者 藤岡 完治  横浜国立大学, 教育学部, 教授 (90030048)
藤村 正司  新潟大学, 教育学部, 助教授 (40181391)
竹下 由紀子  新潟大学, 教育学部, 教授 (00018152)
キーワード教師教育 / 授業認知
研究概要

教師の力量形成に関与する要因の内、本年度は授業内容に関する教師の認知と授業の関係を検討した。まず、教師の授業内容に対する認知を測るために、当該単元の授業内容(中学校理科)を抽出し、内容項目を試作した。これらの内容項目には、不要と思われるものや、内容的に不足なもの、改善が必要なもの、などが意図的に含まれている。教師に当該単元の授業を設計してもらい、目標と内容を記述してもらった後に、先の内容項目を示し、問題点を指摘してもらう。これを通して、その教師の単元に対する内容の理解度を評価した。この結果、熟達教師は、学習指導要領を踏まえて内容全体のバランスに眼が行き届き、かつ教授方法を念頭に内容を検討したが、初任者は、全体的な視野に欠け、項目の表現などにこだわり、一般的なところに留まり具体的な指摘ができない傾向が見られた。当然ながら授業設計には授業内容の理解が深く関わっているわけで、力量形成においては目標準拠による内容理解の自己評価が必要であることが指摘された。また、授業実践により学習成果に対する教師の予測を行った。熟達教師と初任者の教師の予測力に差があるのは明白であったが、授業内容との関連では、熟達教師も初任者の教師も、授業内容に対して理解が十分でない領域については、授業成果を過大に評価しかつ通過率も低く、インタビューによる聞き取りにおいてもこうした認識を持っていることを確かめることができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 生田孝至: "学習成果の予測による教師の授業認知力形成の試み" 日本教育工学会第9回大会講演論文集. 100-103 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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