大勢の人たちが仲間意識をもって楽しく作業出来る場、すなわち、協同作業を通じての充実感、満足感を味わうシステムの構築が盛んに行われている。このときに用いられるのがグループウェアと称するソフトウェア及びシステムであるが、今回取り上げた実験は、誰でも手軽に用いられているUNIX上で動作する電子メールと電子掲示板を共同作業の一つの小さなグループウェアとみなし、ある共通の目的を設定したときの共同作業の「しぐさ」について調査・研究した。このとき、実験場をなるべくリアルにするため、マルチメディア教材を開発し、テキストファイルだけでなく図面や動画像なども音声と共に取り扱うことのできるようにした。また、作業のしやすさ、手軽さ等についても検討した。また、本実験場を実際の授業に適用してみたところ当初の目的とするインタラクティブな双方向コミュニケーションと楽しい作業現場の実現がなされた。
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