研究概要 |
本年度は,研究目的であるところの「グループウェアと称するソフトウェアを用いて,教師からのクラス全員に対する一斉情報,学習者からの質問情報,回答情報の各機能のあるシステムの構築」及び「頭の中に浮かんでくる種々のアイデアや思いつきを整理して考えをまとめていく過程を意味的に関係づけて構造化し,それをハイパメディアを用いたコンピュータが支援する.併せて,教材作成のオーサリングシステムの高レベル版である思考支援,理解支援が側面からサポートする.当然ここには,既に作成された情報構造から必要な情報を探索し取り出す検索支援も入る.」に関してのテーマついての研究し次のような成果をみた. グループウェア機能をもつシステムは,現在いくつか存在するが「教育」の場に用いられた例は数えるほどしかない.それで分散型遠隔教育にも適用できる新しい講師操作卓の開発研究を行い報告をした^<(1)>.これにより講師と学習者が容易に質疑応答ができる,受講者の雰囲気がつかめる,操作に負担がかからない等の情報を得た.一方,マルチメディア型教材を開発し,実際に学習してもらい,アイデアや新しい考えがテキストのみの教材(CD-ROM化もできる)よりも質及び量とも上回ることができるかどうかについても検討した^<(2)>. (1)竹本宜弘,他"分散型教育における講師操作環境の構築とその検証",情報処理学会論文誌,Vol.36,No.9,pp.2215-2227(1995.9). (2)竹本宜弘,他"マルチメディア教材を用いた基礎情報学習環境の構築",教育システム情報学会,Vol.12,No1,pp.63-75(1995).
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