研究概要 |
従来のCAIソフトは,文字列が中心でアクセントがなく,読んでいるうちに疲れがでたり,飽きがきて,なかなか最後迄到達するのが困難であった。最後迄学習してもらうには,「レトリック」(相手をひきつけ,相手に訴える)技法が何としてでも,必要になってくる。我々は本年度,WindowsをベースにしたGUI型環境で,アイコンやボタンなどの視覚的オブジェクト,多様な文字フォント,アニメーション機能,音声や動画をふんだんに使用したマルチメディアCAIソフトを6本開発した。今日,音声については,ある程度の標準化がなされているが,ビデオ画像については,ソフト圧宿かハード圧宿か,ハード圧宿もJPEGかMotion-JPEGかMPEGかINDEO方式でいくかもめている。ビデオカメラで撮った十数秒の画像データをパソコンに記憶させるだけで,何十MBのメモリを必要とする。このため当然データを圧縮して記憶させることが不可欠になるが,これをソフト的に行うか,ハード的に行うかで2通りの方法が存在する。またキャプチャー方式も,レーザーディスク等の媒体をパソコンに接続し,そこから適宜クリップするインタラクティブ・ビデオ方式と,アナログデータをディジタルに変換しハードディスクに記憶させるディジタル・ビデオ方式の2つが存在するがどちらの方式でいくのかも定まっていない。そこで,パソコン上でこれらを一つ一つテストし,我等なりの結論を得た。さらに,ビデオ画像処理では圧縮や復元に要する時間や,復元した時原画像をどれだけ忠実に再現できるかが一番重要な問題となってくる。我々は,これについてもテストをして優劣を論じた。その他,レーザーディスク,CD-ROM,スキャナー,ビデオカメラなどによる外部入力画像処理では,劣化画面をどう補正していくかが問題になる。媒体の違いによる画質の違いはいかんともしがたいが,あらゆるソフトを駆使しいかにきれいな画質に補正していくかについて努力をした。これに関してはまだ確たる成果は得られなかった。
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