1.福島県下の民俗芸能、民謡・わらべうたの収集 1)福島県の全ての市町村の教育委員会に依頼状を発送し、これまでに収集された福島県下の民俗芸能、民謡とわらべうた、及び研究出版物の収集・整理を、行った。(協力市町村:いわき市、相馬市、会津若松市、梁川町、会津坂下町、会津高田町、磐梯町、猪苗代町、下郷町、本郷町、月館町、矢吹町、滝根町、田島町、桧枝岐村) 2)本研究の研究協力者、懸田弘訓氏より、氏がこれまで収集した福島県の民謡とわらべうたの資料提供を受け、採譜整理を行った。(子守唄、てまり唄) 2.じゃんがら念仏踊りの総合調査 いわき市に伝わる「じゃんがら念仏踊り」について、菅波地区の「じゃんがら念仏踊り」に的を絞り、総合調査を行って、音楽及び所作の分析と共に、「じゃんがら念仏踊り」の地域社会における音義とその変遷、伝承の有り様や将来への継承・発展の可能性になどについて研究を深めた。 1)フィールド・ワークによる映像及び音資料収集と採譜、音楽学的分析 2)三代にわたる伝承者からの聞き取りと、「じゃんがら念仏踊り」の伝承・変節の実態の研究(明治35年生まれ鈴木勝治、昭和7年生まれ永山勝彦、昭和35年生まれ永山典彦) 3)女性体験者からの聞き取り(「じゃんがら念仏踊り」は元来老若男女で踊られていたが、今日では、男性の青年に限るという固定概念が定着している。菅波地区では1990年の「じゃんがら念仏踊り」の際、4人の女性が参加した) 4)学校教育の現場で行われている「じゃんがら念仏踊り」の伝承と教育的意義について聞き取り調査(いわき市立好間第一小学校、いわき市立小玉小学校郷土芸能クラブ)
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