この研究では静止衛星「ひまわり」(GMS)の画像の教材化を目的とし、GMS画像のdatabaseの構築とその有効利用のためのsoftwareの開発を主眼とした。 databaseとしては1日1枚9時の画像を1992年8月1日から1993年7月31日までの1年間のdataを収集し、天気現象の理解だけではなく、季節変化などの目的にも利用できるように配慮した。 なお、天気現象がすぐ分かるように検索画面も作成し、一見で目的の画像が検索できるように工夫した。 softwareは、従来から開発してきた解析programを統合し、完成させた。この解析programでは、1)画像検索 2)ノーマル画像表示 3)16色画像表示 4)立体画像表示 5)短冊状切り出し表示 6)重ね合わせ表示 7)動画表示 8)画像ロード機能 9)画像セ-ブの9つの機能が含まれており、menu画面からreturn keyによって処理を選択し、目的の画像処理ができるようにした。 なお、これらの開発とともにinternetによる画像dataの収集や画像ファイル変換、NOAA画像の解析programなどの開発も行った。NOAA画像では詳細な分解能を活用した地域教材としての衛星画像の利用方法に道を開き、また、Wisconsin Univ.の静止衛生全球合成画像では大気大循環を一見できる全球動画画像の開発まで研究を進めることができた。 これらを利用した授業実践は2例で、十分に活用効果が実証されてはいないが、その美しい魅力的な画像には全ての生徒が興味を示し、教育効果は十分あると判断された。
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