研究概要 |
現行の学習指導要領も全面実施4年目を迎え,小学校低学年に設定された「生活科」,中学校に設定された「選択理科」が現代の教育課題としてあげられている「理科離れ」にどのように貢献するかが吟味される段階に入ってきた. 本年度はとくに選択理科用に身近な郷土の自然を生かした教材開発に力を入れた.その成果はゼニゴケの教材化,タンポポ類の教材化の為の基礎研究として発表された.また,佐賀県を中心に1987年から1995年にかけて植物採集を行い,宮脇(1993)に準拠し標本作成およびデータベース作成を行った.その結果約1000点の標本を作成,入力した.さらに,佐賀平野がほぼ入る5万分の1図幅 佐賀(熊本9号)で採集された標本の抽出を行い182点抜きだした.この研究成果も論文として発表した. また,3年間の研究成果の集大成として,佐賀平野の教材植物データを含む親データはインターネット(WWW)上にホームページ(http://yamato.pd.saga-u.ac.jp/)を開設し,多くの現場の先生方に利用して頂くことを可能にした.利用者は,佐賀大学ホームページあるいは直接アドレスで呼び出し利用できるようになった.今後も,このデータベースの充実を計る予定である.
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