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1993 年度 実績報告書

パソコンによる国語科教育のための教材研究支援システムの開発に関する研究-国語科教材フルテキストデータベースの構築を基礎として-

研究課題

研究課題/領域番号 05680234
研究機関国立教育研究所

研究代表者

有元 秀文  国立教育研究所, 教科教育研究部, 室長 (40241228)

研究分担者 坂谷内 勝  国立教育研究所, 教育情報・資料センター, 研究員 (70187053)
吉岡 亮衛  国立教育研究所, 教育情報・資料センター, 研究員 (40200951)
キーワードパソコン / 国語科教育 / 教材研究 / 支援システム / フルテキストデータベース
研究概要

今年度は,交付申請書に記載した研究実施計画にしたがって以下の研究を完了した。
先ず,小・中・高校の教論を研究協力者として委嘱し,教材文の選定とシステム開発の基本方針及びデータベースの設計について協議した。次に,収集した教材文を全文入力してデータベースを構築した。さらに,開発したソフトウェアによって教材分析を行った。
この結果,パソコンを活用して,次の二つの目的を達成した。
1.国語教材分析システムを開発した。このシステムは,教材の全文を単語に分けて入力したデータベースを基礎として,パソコンによって次の3種類の作業を行う。
(1)品詞の連続による文型の抽出 (2)助詞の組合せによる文型の抽出 (3)文構成要素による文型の抽出
2.このシステムによって,基本文型を教材文から抽出し分析する方法を開発した。次に,今年度は,助詞の「が」と「は」を含む文に焦点を絞って,小学校国語教材「ごんぎつね」の教材分析を行った。
この教材分析によって得られた新たな知見の主なものは次の3点である。
1.「は」は含む文には,「が」を含む文の約3倍の46種の基本文型が現れる。
2.「は」を含む文は,「が」を含む文に比べ主語述語関係の範囲が広く構成が複雑である。
3.こうして抽出された基本文型を精選して適切に指導することができれば,複雑な文の骨格をとらえて理解を容易にしたり、より複雑な文を適切に構成する力を育てることができるはずである。
平成6年度は,さらに,データベースとソフトウェアを拡充し,文章と作品構造の分析方法の開発を行う予定である。

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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