研究概要 |
(1)外国人がセミナーで発表し,コミニュケーションをする上で日本語能力別にどの様な問題があるか ということが初年度申請じより明確になった。6年度にはコミュニケーションストラテジーという観点に着目したことで、さらに日本語教授法研究の問題としての焦点が絞られてきた。 (2)書き起こしテキスト作成に当たり,国内外の研究でも,対話のデータベースを作成するための記述法について,模索状態であるのが現状だとわかった.上記の発表などを通し,多くの言語学,情報工学,文学研究者と意見を交換することができ、データベース作成の重要性を認識した。 (3)現時点までの研究では,発話量をどう測定するかについては形態素解析を用いる方法、発話者の日本語能力評価をどうするかについては因子分析法、マルコフ過程の応用などを考えた。これらの考察から様々な問題点がでてきたが、その解を得るには次年度の分析を待つことになった。 平成7年度は6年度追加データの書き起こしをした上で、本研究での資料をデータベースとして完成させ、理論的にも最終的な結論に向かう予定である. (4)次頁研究発表論文の他に下記を発表した。 発話された語彙を類推能力を利用して認識するシステムを考察するものである。 仁科喜久子 平成6年度日本電子化辞書委託研究報告書「日本語表現習得の視点による概念 体系の評価(2)」
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