研究課題/領域番号 |
05680240
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
松岡 弘 一橋大学, 社会学部, 教授 (30114804)
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研究分担者 |
矢澤 修次郎 一橋大学, 社会学部, 教授 (20055320)
山澤 逸平 一橋大学, 経済学部, 教授 (10017527)
伊丹 敬之 一橋大学, 商学部, 教授 (90017492)
今村 和宏 一橋大学, 経済学部, 講師 (80242361)
三枝 令子 一橋大学, 法学部, 助教授 (60215580)
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キーワード | 社会科学系専門日本語 / 語彙表現調査 / 語彙表現のデータベース / 語彙・表現の頻度と有機的関連度 |
研究概要 |
本研究のように大規模なプロジェクトでは、最初から完成されたシステムを使用して研究調査を進めることは不可能である。そこで、ミクロの試験的調査を事前に行うことが必要不可欠になる。そうしたミクロ調査の目的は、効率的な分析を可能にするシステムを開発することにあり、その出来ばえが研究全体の成果を大きく左右する。本研究でも、語彙・表現の頻度と有機的関連度(複数の語句が同時に現れる度合い)を選択的に調査し、その文脈内での意味を分析するのに適したシステムを開発するためにミクロ調査を繰り返した。試行錯誤の結果、演算子の整備された表計算ソフトExcelを選択し、演算プログラムを構築することにしてからも、何度もミクロ調査を行い改良した。その際、システムの妥当性の判断基準としては「アウトプットの量と質」や「分析効率」が特に重要であることが具体的に確かめられた。パソコンで出し得る全情報を力任せに算出すれば、パソコンの処理能力をいたずらに酷使するだけでなく、不必要に膨大なアウトプットを出す。また、量は同じでもその形式により、アウトプットの見やすさや分析の効率が大幅に違うことも確認できた。以上の具体的知見により、システムが徐々に洗練されていったにもかかわらず、反面既成ソフトのみを駆使することの限界が明らかになった。本研究のテンポは確かに遅れているが、一旦システムを確定し、大量のデータを入力し、本格的な統計調査を開始してからでは、システム自体を変更するのは不可能である。そこで現在、プログラミングの専門家の援助を得て、C言語を使って独自プログラムを制作中である。なお、これと平行して、文献テキスト入力、分かち書きなどの作業はかなり進んでいる。
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