研究課題/領域番号 |
05680243
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研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
田中 真理 国際基督教大学, 教養学部, 講師 (20217079)
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研究分担者 |
舘岡 洋子 アメリカ, カナダ大学連合日本研究センター
LOCASTRO Vir 国際基督教大学, 教養学部, 助教授 (20245666)
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キーワード | ヴォイス / 複文 / ねじれ文 / 中間言語 / 第二言語復習 / 受身 / 主語省略 / 視点 |
研究概要 |
1.外国人日本語学習者(NNS)のアウトプットの収集・分類の実施 2.先行研究についての調査 主に日本語の複文の定義、分類に関する文献調査を行った。 3.日本語母語話者(NS)に対する「ねじれ文」の意識調査 下記5の調査を日本人(被験者62名)にも実施、NNSとの比較を行った。 4.NNSの「ねじれ文」及び表現方法や視点の異なる文の分析 1で収集したアウトプットの分析より以下の仮設を立てた。 (1)NNSの作るねじれ文には、母語や日本語レベル、複文の型などによって、ある傾向が見られるのではないか (2)複文生成の際には、NNSは単文単位で文を作り、それを併置して複文を作るのではないか (3)その際、ねじれ文生成の原因としては、単文レベルでの母語の干渉と、複文の一方の節の主語省略に関する過剰般化が働いているのではないか 5.4(1)を実証するための調査(1で収集した誤用例をもとにアンケートを作成、実施) 被験者はICU、亜細亜大学、東京女子大学、アメリカ・カナダ大学連合日本研究センターの中・上級学習者149名で、母語は英語、中国語、韓国語、ドイツ語等。設問はヴォイスに関する4択問題、ねじれ文の訂正問題、主語省略に関する問題等。 4(2)(3)については、NNSの複文(ねじれ文)生成のプロセス、ストラテジーを調べるための絵カードを使った調査(口頭・筆記)を行った。 以上の二つの調査より、ねじれ文は学習者のレベルと大きく関係があること、また設問によっては母語との関係があることが分かった。
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