研究課題/領域番号 |
05680243
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研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
田中 真理 国際基督教大学, 教養学部, 講師 (20217079)
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研究分担者 |
舘岡 洋子 アメリカ, カナダ大学連合・日本研究センター, 講師
LO Castro V 国際基督教大学, 教養学部, 助教授 (20245666)
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キーワード | 中間言語 / 第2言語習得 / ヴォイス / 受身 / 視点 / ねじれ文 / 複文 / 文生成 |
研究概要 |
「めじれ文」の原因、視点・ヴォイスの習得についての最終調査として、「文生成テスト」を94年度と95年度の2年にわたって行った。 1.文生成テストにおける視点・ヴォイスの習得の分析 94年度ICU夏期日本語教育(以下SCJ)の学生128名(6レベル、母語は主に英語)を対象に行った文生成テスト(調査項目:文内視点、複文構造、間接受身、受益文等)を以下のように分析した。 (1)来日直後のレベル別(6レベル)分析 (2)来日直後と帰国直前の6週間の「伸び」のレベル別分析 (3)SCJ終了語日本に残って日本語学習を続けた13名の学生とSCJ終了後帰国し95年に再び来日した5名の学生の追跡資料の事例分析の比較 2.1の結果を平成7年度日本語教育助成研究会において口頭発表した。 3.2の発表をまとめ、学会誌に投稿し、『日本語教育』88号に採用された。 4.1と同様に、95年度SCJの学生112名(6レベル、母語は主に英語)に対しても、文生成テスト(改訂版)を行った。 (1)来日直後のレベル別分析では、昨年度とほぼ同じ結果が得られた。 (2)追跡調査は、上記1を予備調査とし、95年度分は日本に残ったグループと帰国したグループの対象数を増やし、96年6月に再調査を行う予定である。 (3)同じテストの縦断的調査(1年)をICUの通常の学期の日本語集中コースの学生(16名)を対象に継続中である。 5.外国人学生を対象に行った上記テストは、日本語母語話者に対しても行っているので、最終的には、レベル別学習者とは母語話者のひっかうを行う予定である。 6.今後の課題は、以下の2点である。 (1)上記4(3)の学生の筆記、口頭による「自然なプロダクション」と分生成テストの結果の比較 (2)contexual variabilityとの関係(単文と複文等のlinguistic contexによる「間接受身」の出現率の比較等)
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