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1994 年度 実績報告書

曲面固有の性質の解明と形状設計への適用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05680319
研究機関東京電機大学

研究代表者

斉藤 剛  東京電機大学, 工学部, 助教授 (20130297)

研究分担者 東 正毅  豊田工業大学, 工学部, 教授 (70189752)
穂坂 衛  東京電機大学, 総合研究所, 教授 (40013601)
キーワード自由曲面 / 曲面評価 / 形状生成 / CADシステム / 稜線
研究概要

本研究は,自由曲面形状を特徴付ける性質を,我々が理解できるように曲線網パターンおよび色分布により可視化し,それによる形状評価法を確立すること,そして,指定された性質や特徴を有する曲面形状の生成法を考案することを目的とする.平成6年度における研究により,以下に成果を得た.各課題で,補助頂いた機器が有効であった.
1.曲面固有の性質を表す量の定義と曲面評価との関係の明確化
平成5年度における研究で,「曲面稜線」なる新しい概念を導入し,曲面の性質の解明を行った.平成6年度では,さらに,曲面の美的評価に重要な要素である,周囲環境の曲面への「写り込み」の特徴を可視化する手段として,格子映像線およびその稜線を定義し,その性質を明らかにした.これにより,写り込み映像が折れ返る「映像対称線」,無限遠の写り込みとなる「映像消線」,写り込み映像の変化が局所的に極大となる点を結ぶ「映像稜線」が定義され曲面の評価が系統的に行えるようになった.まとめた論文は,投稿中である.
2.与えられた性質を持つ曲線曲面の生成
上記の研究を通して,曲面評価において,面法線の方向と曲率の変化が重要であることが分かった.これらを拘束条件とした曲面構成問題の解決として,(1)構成する面の基本曲線を縮閉線に基づき生成し,(2)生成曲線の幾何学的性質に基づき形状制御を行い,(3)目的とする曲面を構成する,と言う方式を考案し検証した.これにより,部分的な曲面は構成できるようになった.国際会議にて公表した.
3.プロトタイプシステムの開発と評価
曲面形状の特徴を求め,それらを可視化するシステムを作成した.これに,新しい観点からのモデルを組み込み,位相情報との結合を図った.さらに,2.に関する新しい試みとして,レンダリング図の自動解析を目的としたプロトタイプを試作した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 東正毅: "縮閉線に基づく曲率変化の滑らかな曲線曲面の生成" 精密工学会誌. 59. 141-146 (1993)

  • [文献書誌] 斉藤剛: "自由曲面を含む3次元幾何モデルに対する高次処理に関する研究" 東京電機大学総合研究所年報. 13. 191-198 (1994)

  • [文献書誌] 穂坂衛: "統合化CAD/CAMシステム" オーム社, 560 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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