1.点字による視覚障害者への情報提示方法の検討 平成5年度に行った音声による情報提示の検討に引続き、点字ディスプレイを用いて情報を提示するタイミング及びその内容について検討した。特に、音声と関連させた場合にどのような形態での提示が効果的か、また、項目-内容の形式をどのように変えれば認識しやすくなるかについても検討した結果、タイミングや提示の形態よりも、提示に要する時間を適切に制御することの方が重要であることがわかった。 2.視覚障害者用の端末インターフェースの設計 前年度の音声出力を主体とした端末インターフェースの設計を基にして、点字ディスプレイの操作を含めた形に拡張された、視覚障害者用の端末インターフェースの設計を行った。 3.視覚障害者用の端末インターフェースの試作 データベースサービスの一例として、筑波大学のUTOPIAシステムのコマンド体系を対象として、視覚障害者用の端末インターフェースの働きを代行する、FAIRS-Iの利用者出口ルーチンを作成した。 4.端末インターフェースの評価 試作した視覚障害者用の端末インターフェースについて、日本語データベースの検索によって評価を行った結果、利用しやすさについては、一応の改善を見たが、操作に対するレスポンスの遅れに起因する問題については、データ転送速度の向上によらなければ解決しないことがわかった。
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